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ベトナム在住&旅行者必読!2025年から電子タバコ全面禁止に!

こんにちは!在住歴も長くなってきた筆者ですが、最近ベトナム生活の中で驚きのニュースが飛び込んできました。なんと、2025年から電子タバコが全面禁止に!日本では愛用していた方も多いと思いますが、ここベトナムではその状況が大きく変わりつつあります。

今日は旅行者の方、駐在員の方、そして在住日本人の皆さんに向けて、今回の法改正をしっかりと解説していきます!


そもそも電子タバコって禁止されるの?

結論から言うと…完全禁止です。

2025年1月1日から、ベトナム国内での電子タバコ・加熱式タバコに関して以下の行為がすべて禁止されます:

  • 製造
  • 輸入
  • 販売
  • 宣伝・プロモーション
  • 使用(喫煙行為自体)
  • 所持(未使用品含む)

つまり、海外からお土産で持ち込むのもアウト。使ったことがある端末をポケットに入れて入国してもダメ。国内での販売店も一斉に閉店していくことになります。

「いやいや、そんなに一気に全面禁止にしなくても…」と思いますが、実はこの背景にはかなり深刻な社会問題があるのです。


なぜベトナムは電子タバコを禁止したの?

今回の全面禁止に踏み切った理由は大きく分けて4つ。

1. 若年層への拡大が深刻

近年、ベトナム国内で13歳〜15歳の学生による電子タバコ使用率が急増。保健省のデータによれば、2022年には約3.5%が電子タバコを経験していたそうです。SNSやYouTubeを通じて手軽に購入できる環境が整ってしまい、一種の”オシャレ”グッズ化していました。

2. ニコチン中毒と健康被害

電子タバコは「紙タバコより害が少ない」と言われることもありますが、実際は高濃度ニコチンによる依存症リスクが高く、心血管疾患や呼吸器疾患のリスクも指摘されています。特に若年層の脳発達に悪影響があるという研究結果も多いです。

3. 有害物質混入の実例が多発

密輸品やネット通販の電子タバコからは、合成麻薬・劇物成分・毒性化学物質が検出された例も複数あります。実際に2023年には中毒患者の救急搬送が複数報道され、大きな社会問題となりました。

4. 国際的な潮流に追随

シンガポール、オーストラリア、タイなど、アジア圏でも電子タバコ全面禁止に踏み切る国が増加中。WHOも各国に強力な規制を勧告しています。こうした国際圧力もベトナムの政策決定を後押ししました。


罰則はどれくらい厳しいの?

気になるのは違反したときのペナルティ。これが思った以上に厳しい!

・使用者(一般消費者)

  • 罰金最大:200万VND(約1万円弱)
  • 繰り返し違反や未成年の場合は倍額もあり得ます。

・輸入・販売・密輸行為

  • 罰金:最大30億VND(約1500万円)
  • 懲役刑:最長15年の禁錮刑

・旅行者も例外なし!

税関での所持発覚でも没収・罰金・強制送還の対象となります。もちろん「知らなかった」では済まされません。


実際の取り締まりはどう行われるの?

2024年後半からすでに税関・警察・保健当局が連携して以下の取り締まりを開始しています。

  • 空港税関での荷物検査強化
  • オンラインショップ(特にSNS)の監視
  • 学校・若者グループへの抜き打ち検査
  • 街頭での警察官による携帯型検査機導入
  • 外国人観光客への入国前注意喚起

特にノイバイ空港、タンソンニャット空港など主要国際空港での持ち込み摘発事例が既に出ています。在住者はもちろん、短期旅行者も例外なく対象ですのでご注意を!


日本との違いは?

「日本じゃ普通に売ってるのに…」と戸惑う方も多いはず。実は日本とベトナムの法制度はかなり違います。

 日本ベトナム
紙タバコ規制あり・合法規制あり・合法
加熱式タバコ販売可能全面禁止
電子タバコ(ニコチン入りリキッド)原則輸入規制全面禁止

例えば日本の加熱式タバコ(IQOS、glo、Ploomなど)もベトナムでは完全禁止対象に入ります。くれぐれも”出張時に持参”などしないように!


世界の他の国ではどう?

参考までに近隣各国も見てみましょう:

国名規制状況
シンガポール完全禁止(罰則極めて重い)
オーストラリア原則禁止(医療目的は例外)
タイ所持・使用禁止(旅行者でも逮捕事例あり)
イギリス禁煙補助として活用(販売可能)
フィリピン条件付き合法

こうして見ると、東南アジアの規制はかなり厳格なのが特徴です。


駐在員・旅行者が知っておくべき注意点まとめ

  • 入国前に手荷物から電子タバコ関連は全て抜く!
  • 使いかけのデバイスを持ち込んでもアウト
  • 現地のネット通販で誘惑されても絶対NG
  • SNSやオンライン掲示板での売買・交換も厳禁
  • お土産にリキッドやデバイスを持って帰るのも違法

「知らなかった」は通用しません!


まとめ:健全に楽しもうベトナムライフ

今回の電子タバコ全面禁止は、正直、日本人感覚だと「やりすぎでは?」と思う方もいるかもしれません。ただ、ベトナム政府としては次世代の健康リスクと社会治安を重く見た決断でした。

禁煙したい方は現地の医療機関でも相談できますし、ニコチンガム等の代替手段も検討できます。健康的に、ベトナムならではの美味しい食事や文化体験でストレス発散していきましょう!

もし皆さんの周囲で「電子タバコ持って行こうかな〜」という方がいたら、ぜひこのブログをシェアして注意喚起してあげてくださいね。

それでは、安全で楽しいベトナムライフを!

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General Director

2018年からハノイで賃貸仲介事業を行っています。趣味はバイクでソロツーリング。宅地建物取引士。

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